その先の光へ・・・ ~写真家・十文字美信 新たな映像世界への挑戦~

放送日時 2010年3月20日(土)午前4:25~5:20(再放送)

出演:十文字美信(写真家)

2010年3月20日(土)午前5時20分 映像革命!動画の未来が変わる!~デジタル一眼ムービーが拓く新世紀~

写真界の巨匠である十文字美信はまたフィルムを使い多くの作品を残すCMクリエイターでもある。
そんな十文字が動画の作品を次々と発表。その映像に注目が集まっている。
十文字が撮影した機材はプロ用のフィルムカメラではないEOS MOVIEだ。そのデジタル一眼レフの動画機能の凄さにいち早く着目したのは、十文字だった。たまたま新製品EOS 5D Mark IIのテスト撮影をしていた十文字はその動画撮影に着目。ちょっとした遊び心で動画を撮影したところ、その映像は衝撃的だったという。

その後、十文字は処女作「彼岸花」に始まり、日本の美を動画に残したいとショートフィルム「さくら」を制作。
続いて「今度は人間を撮りたい」と富山県八尾町に伝わる年に一度の伝統的な行事「おわら風の盆」を撮影した。

越中おわら節を切々と奏でる三味線や胡弓。哀調を帯びた旋律、艶やかな女踊り、勇壮な男踊り。
そして、祭りの後。山里に残る人々の姿。
観光客のなくなった町の路地。もの言わず行く人たち。
撮る、撮られることを意識せずに土地の、人々の輪の中に徐々に入って行く・・・。

十文字美信

十文字美信

1947年 神奈川県横浜市生まれ。
1971年 写真家として独立。
1974年 処女作品集「Untitled」がニューヨーク近代美術館主催
「New Japanese Photography」展に招待されて注目を浴びる。
以来広告写真やテレビCMの世界で活躍する一方で、『蘭の舟』、『澄み透った闇』、『黄金 風天人』、『わび』、『感性のバケモノになりたい』などの作品集を上梓。
2009年10月最新作「FACES」を発表。