日中共同制作 高嶋政伸の遥かなる雲南・秘境の旅 世界遺産・麗江、樹齢3200年の茶樹を訪ねて

かつて東洋の絹織物を西欧諸国へ運んだ「シルクロード」は誰もが知っています。しかし、世界に茶を運んだ「ティーロード」のことはあまり知られていません。中国で生まれたお茶の文化は、時代とともに世界中に広まりました。広東省の「茶」から、チベット、インド、ギリシャ、モンゴル、ロシアへ。福建省の「茶」から、スリランカ、イギリス、フランス、ドイツへ。世界にはいくつかの「ティーロード」が存在していたのです。

その最も古いティーロードのひとつが「茶馬古道」です。「茶馬古道」とは、今からおよそ1400年前の唐の時代につくられた、雲南省・四川省からチベットへさらにはネパール、インドにまでお茶を運んだ4500kmにも及ぶ「ティーロード」。

雲南省からは特産のお茶が、チベットからは馬や漢方薬が運ばれていました。
運送にはヤクや馬などが使われ、3000m級の山岳地帯を越えながらの、世界で最も標高の高い交易路でした。この番組は、「茶馬古道」の中の主要な街、プーアル、大理、麗江をたどりながら、人々の暮らしと独特の「お茶文化」、その歴史、そして中国の大自然を満喫するものです。
旅のナビゲーターは、人気俳優・高嶋政伸。自身の感性で中国最古のお茶の交易ロード「茶馬古道」を中心に中国の庶民の生活や文化にふれていく姿を描きます。また、昔のものを保存しつつ観光都市として近代化する中国の地方主要都市の今を日中両国の友好の観点に立ち紹介します。