Color is Masic 第5話「自然界から取り出された、究極の赤」 第4話「焼き物の歴史を変えた、色の妙技」 第3話「850年を経てよみがえった、青の秘密」 第2話「色と光が染め上げた、不思議な着物」 第1話「目にも美味な和菓子の色物語」


ドキュメンタリー・シリーズ「ココロを動かす日本の色」。
魔法のように不思議な力で私たちに訴えかける色と、
その色を作り出す人々のこだわりのストーリー。
BS朝日でご覧いただけます。

プレゼントキャンペーンは終了しました。ありがとうございました。

第1話「目にも美味な和菓子の色物語」
放送日 9月16日(日) 18:55~19:00 / 9月24日(月) 18:55~19:00


色とりどりの和菓子にも、自然の三原色がありました。
創業380余年の伝統を持つ和菓子店、金沢の「森八」。
日本三銘菓のひとつといわれる「長生殿」をはじめ、そのおいしさと美しさには定評があり、全国にファンを持つ名店です。この森八の「上生菓子」の色はほぼすべて、紅花とくちなしの実というたったふたつの植物から作り出されています。伝統を守り続ける老舗の和菓子にも、色に対するこだわりのストーリーがあったのです。

第2話「色と光が染め上げた、不思議な着物」
放送日 9月16日(日) 21:55~22:00 / 9月27日(木) 22:55~23:00


色が変わる、幻の着物。不思議な光の魔法です。
一枚の着物なのに、光の種類が変わるとまったく違う色になる。
日本には、そんな不思議な染色技術があります。黄櫨染(こうろぜん)と呼ばれる染めです。生まれたのは今から1200年ほど前、平安時代前期だといわれています。嵯峨天皇によって、天皇だけが身につけることができる色として定められ、以来歴代天皇の正装である束帯の袍(ほう)、つまり礼服の上衣にだけ使われてきたのです。

第3話「850年を経てよみがえった、青の秘密」
放送日 9月17日(月) 22:55~23:00 / 9月28日(金) 22:55~23:00


大原・三千院の往生極楽院に描かれた貴重な来迎図。
約850年前に描かれたその図は煤で隠れてしまっています。その天井画の復元模写を行った美術修復家・馬場良治氏は平安の絵師の高度な色の技術に驚きました。馬場氏は赤外線カメラや電子顕微鏡で、隠れた色彩を分析。色鮮やかな極楽が描かれていたことを突き止めました。さらに驚いたのは、その青。絵の具をムラなく混ぜるために、布海苔が使われていたのです。

第4話「焼き物の歴史を変えた、色の妙技」
放送日 9月20日(木) 22:55~23:00 / 9月29日(土) 16:55~17:00


さまざまな色で彩られた美しい壺。この模様は描かれたものではなく、土で作られたもの。色のついた土を組み合わせたり練り込んだりして模様を作る「練上手」という技法です。千年以上もの歴史を持つ焼物ですが、伝統的な練上には、ほぼ自然のままの土の色を生かした縞模様や木目、大理石のようなマーブル模様のものが多く、ここまで多くの色を使った作品はありません。その理由は、土と火と色の微妙な関係にありました。

第5話「自然界から取り出された、究極の赤」
放送日 9月23日(日) 18:55~19:00 / 9月30日(日) 18:55~19:00


小さなお猪口の内側に塗られた、玉虫色に光る絵の具のようなもの。これは、江戸時代の女性たちが主に口紅として化粧に使っていた、伝統の「本紅(ほんべに)」です。紅なのに赤ではなく、玉虫色に見えますが、これは純度が高い赤の色素が光を吸収してしまい、反対色である緑色の輝きを放つから。不思議なことに、水を含ませた筆で溶くと、鮮やかな赤色に一瞬で変わります。

[ Color is Masic 第6話~第7話まではこちら ]