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旅人・米倉涼子がまず訪れたのは、ドイツ経済の中心地、フランクフルト。中世の町並みと超高層ビルが同居するこの街は、「グリーンシティ」を宣言し、積極的に環境保護に取り組んでいる。
街には車を規制するゾーンが設けられ、路面電車が市民の足として活躍している。
街のどこからでも乗り降りできるレンタル自転車も人気。携帯電話で今、どこにレンタル自転車が置かれているのかがわかる最新の方式が使いやすく、功を奏している。
そして林立する高層ビルも、自然エネルギーを使い、省エネを徹底する「グリーンビル」へ生まれ変わろうとしている。
その先駆けとなった５３階建ての超高層ビル・コメルツ銀行へ。まず目をひくのは、高層階でも安全に開閉できる大きな窓。風通しを確保し、真夏でもエアコンをほとんど必要としない室温を生み出すことができる。また大きな窓は自然光を充分に取り入れ、照明に使うエネルギーを削減。
さらに「スカイガーデン」と呼ぶ緑の庭園がビルの随所に配置され、適切な温度の新鮮な空気を屋内に循環させている。コメルツ銀行ビルでは、こうした最先端の技術を駆使し、従来に比べ、年間１３万トン余りものCO2を削減しているという。 |
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