いにしへ日和
ストーリー
【山形】酒田市・本間家旧本邸
鳥海山の麓、最上川の河口に開かれた街、酒田は、
江戸時代、北前船交易によって栄えた湊町です。
この街に、海運業・金融業で財を成し、
日本一の大地主と呼ばれた本間家の邸宅が残されています。
江戸後期、幕府の巡見使の宿舎として藩主に献上したこの屋敷には、
建物の至るところにもてなしの工夫が施されています。
その奥には、巡見使が江戸に戻った後に、
本間家が住居として使った「商家造り」の建物が続きます。
その質素な佇まいの中に、
酒田の街のために私財を投じた本間家の信条が伝わってきます。