パナソニック スペシャル 次世代への羅針盤 伊藤元重の経済×未来研究所
第8回放送テーマ
(7月26日(土) 20:00~20:55)


環境問題と日本の取り組み ~環境対策こそビジネスチャンス!~

東京大学大学院経済学研究科長(学部長)・伊藤元重教授が今日の経済問題を優しく解説、未来の日本のために具体的な提言を行うシリーズ番組の第8回。
今回は「環境問題」がテーマ。2008年7月に開催された北海道・洞爺湖サミットの主要議題は、地球温暖化対策である。京都議定書によるCO2削減6%の目標実施年を迎えながら、実際はその倍以上13%削減という、非現実的な数字との格闘を余儀なくされた日本。歯止めのない温暖化で、世界経済はどのような影響を受けるのか?
産業界に問われる社会的責任(CSR)に対する、日本企業の取り組みとは?
日本企業ならではの環境技術で、日本が世界の中で果たすことのできる役割とは?
伊藤教授は、地球環境が破壊されてしまう未曾有の大ピンチを、実は企業が大きく飛躍するビジネスチャンスに変えることができると言う。具体的な事例を取材しながら、伊藤教授の提言を紹介します。
番組では、「自然の恵みを再利用する」というキリングループの環境対策と、剪定した梨の木の枝からバイオエタノールを作ろうという千葉県・白井市の梨ブランデーメーカーの試みを取材します。 
「この人に学ぼう」コーナーのゲストは、明治大学教授の北野大先生。環境化学がご専門の先生に日本型の環境対策についてお話を伺います。

ゲストコーナー
デクシア クレディ ローカル銀行 東京支店長 ロベール・ヴェルディエ氏

北野大 (明治大学理工学部教授)



1942年東京都足立区生まれ。1972年東京都立大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程修了。
分析化学で博士号を取得(学位論文:光分解-ガスクロマトグラフィの研究)。専門は、環境化学。
(財)化学品検査協会(現:化学物質評価研究機構)・企画管理部長から淑徳大学国際コミュニケーション学部教授を経て、平成18年4月より明治大学理工学部応用化学科教授。経済産業省・化学物質審議会委員、環境省・中央環境審議会委員、残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約専門委員などを務める。
日本化学会委員、環境科学会理事、日本分析化学会会員。2004年日本分析化学会・技術功績賞受賞。2006年環境科学会・学会賞受賞。