ミュージアムジャーニー inドイツ博物館
番組の見どころ ドイツ博物館とは? 番組で紹介する主な展示物

番組の見どころ

世界中から素晴しい科学博物館を毎回1館ずつ取り上げ紹介する好評シリーズの第2弾。 科学は、教科書だけから教わるものではありません。かつてダ・ヴィンチが空飛ぶことを夢見て飛行機を構想したように、また、誰もが月の石に未知なる宇宙の姿を思い描いたように、科学は子供にとっても大人にとっても、想像力や知的興奮を呼び起こす魔法であるはずです。そんなわくわく、ドキドキがいっぱいつまった未知なる科学に出会う宝箱があります。ミュージアム=博物館です。私たちは、ミュージアムを旅先に「科学の旅」に出発します。  2007年秋の第1回目の行き先、イタリア・ミラノの「レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館」に続き、第2回目で紹介するのは、世界最大の科学技術ミュージアム、「ドイツ博物館」。今回、博物館を訪ねるのは、浅井愼平さん(写真家)とミュンヘン日本人国際学校の子供たち。

〝ドイツ博物館〟は電気技師だったオスカー・フォン・ミラーの提唱により、「科学・技術を誰にでもわかるように示す国民教育の場としてのミュージアム」として創設された。正式名称を〝科学と技術の最高傑作品のドイツ博物館〟と言い、ミラーは実物(オリジナル)を集めることにこだわり、実物の入手が困難な場合は、精巧な模型を作らせました。しかも、それらのほとんどは動態保存が原則。〝ドイツ博物館〟は、また、観客参加型博物館の草分け的存在であり、常時、館内の至る場所で職員によるデモンストレーションが行われていたり、入館者自身がスイッチを入れて実験をしたりすることが可能。〝ドイツ博物館〟の展示方法は、決して最先端を駆使したものではないが、科学・技術の名品の数々が迫力や魅力と、それらにじかに触れる感動に出会える場所なのです。

「人間が自らの非力さを補うため、他の“動力”をたより、それらを活用することで、今日の豊かさを手に入れてきたのか」をテーマに、子供たちと共に、〝ドイツ博物館〟を探検!!

〝ドイツ博物館〟は、最新の科学・技術に出会うミュージアムというより、どちらかというと、この博物館が創設された1903年を中心として、19世紀末~20世紀初頭にかけての産業科学技術に出会うミュージアム。我々日本人にとっては、西欧が発明・発見した科学技術の完成品が日本に入ってきた明治期にあたる。〝ドイツ博物館〟の展示品のほとんどは、今日の我々の生活の基盤であり、楽しみながら「なるほど」と実感できるものばかり。科学技術とは、人間が豊かな生活を送るために、段階を経て発展してきた人間の道具であることを、〝ドイツ博物館〟は再発見させてくれるだろう。


出演者:浅井愼平