市長はムコ殿

市長はムコ殿

  • トップページ
  • ストーリー
  • 相関図
  • キャスト
  • 主題歌

ストーリー

第10話  「市長のミカタ」(最終話)

市長はムコ殿市長はムコ殿

市長就任からちょうど1年が経過した。
「秋吉市長の不信任案を可決します!」
大将の不信任案が議会で可決され、大将は市長職を辞職する。西曙市始まって以来の短命政権であった。あまりの屈辱に、大将はなかなか立ち直れない。出直し選挙で再選すればリベンジすることができるのだが、その気力も起きないほどに極度の人間不信に陥っていた。「僕はやることをやりました。後悔はしていません」。そう言って、再就職活動を始めるありさま。 そんな時、長女の鈴音が留学先のカナダから一時帰国することになった。しかし、真理はその理由をなかなか言い出せない。実は、鈴音は結婚のお願いのために帰国するのだ。このタイミングで大将にそんなことを言ったら、どんなに落ち込むか分からない。さらに、真理にはもう一つ言い出せないことがあった。それは真理が妊娠したことだ。これも大将に言うにはタイミングが悪かった。
そんな中、真理が乙女に妊娠の報告をしたのを、廊下で大将が立ち聞きしてしまう。しかも、結婚報告に来た鈴音が妊娠しているのだと勘違いしてしまう。
「認めないぞ!」
大将は珍しく声を荒立て、鈴音の話を聞くことを拒んだ。知らされていないのは自分だけで、家族みんなでだまそうとしていると思い込んでいたのだ。
「妊娠してるのは真理です!」
険悪な雰囲気は一変し、あぜんとする大将と歓喜の家族一同であった。
冷静さを取り戻した大将は、20年前のことを考えていた。自分と真理も突然結婚を申し込みに行ったのだ。その時の義父母の気持ちを考えると、鈴音の結婚を頭ごなしに反対することもできない。ようやく気持ちを整理し、大将は鈴音から結婚の話を聞くため、相手に会う決意をするのだった。そして、大将が出した結論とは…。