奇跡のピアニスト 辻井伸行 夢のカーネギー・デビューまで

奇跡のピアニスト 辻井伸行 夢のカーネギー・デビューまで

番組概要

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールゴールド・メダリスト辻井伸行。
2011年、夢のニューヨーク カーネギー・ホールでの演奏までの道のりを追う・・・

辻井伸行(23)。生まれつき全盲というハンディを乗り越えて10歳でデビューし、14歳に一夜で2曲のコンチェルトを演奏、17歳には史上最年少でショパンコンクールに挑戦。2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝し、名実ともに世界のツジイとなった。しかし、世界のツジイとなった今もその実力、人気に驕ることなく常に挑戦し続けている。
2010年10月にはロシアを代表する作曲家、ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」をサントリーホールのリサイタルで披露。この曲は全16章から構成され演奏時間が30分を超え、ピアノ曲の中でも最難曲のひとつに数えられている。

優勝後の辻井は、世界中を飛び回って演奏ツアーを続ける合間に、本格的に作曲の勉強も初め、2011年8月には八ヶ岳高原ロッジの音楽ホールで、自ら作曲した曲のみだけのコンサートを開いた。

2011年9月には、モーツアルトの代表曲、ピアノ協奏曲26番「戴冠式」を東京オペラシティで披露。この曲は、30分におよぶ大曲であり、14歳のとき一夜で2曲のコンチェルトを演奏した1曲だ。

そして2011年辻井伸行にとって最大の挑戦は、音楽の殿堂ニューヨーク カーネギー・ホールでのリサイタルだ。ルピンシュタインをはじめ、今や伝説となった超一流の演奏家たちと同じステージに立つ。実は彼が12歳のとき、カーネギーの小ホールで演奏しており、当時番組のインタビューでこう語っている。

「世界的なピアニストになって大ホールで演奏したい・・・」

あれから11年後、世界のツジイとなって再びカーネギーに戻って来た。
耳の肥えたニューヨークの聴衆やクラシック評論家はツジイの演奏をどう評価するのだろうか。これまで数々の奇跡を起こしてきた天才ピアニスト辻井伸行。
2011年の氏の活動と夢のカーネギー・ホールへの挑戦を追う。