世界危機遺産ガラパゴスからのメッセージ

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地球に生命が誕生して、はるか40億年… 母なる大海原に浮かぶその場所は、
未来に残すべき宝物として長きにわたり、見守られてきました。
1535年、スペインの宣教師が航海中に偶然発見…
1835年、英国の自然科学者・ダーウィンが上陸…
世界遺産第一号の島々、ガラパゴス諸島。

世界の海を潜り、海の現状を見続けてきた水中探検家・広部俊明が、
世界遺産と世界危機遺産、両方の顔を持つ赤道直下の島々を潜り、
海の素晴らしさ、その自然環境を守る大切さをお伝えします。

世界危機遺産に指定され、危険に瀕する世界遺産の島々で
いま、何が起きているのか?生命に溢れるガラパゴスを緊急リポート!
今守るべき海の仲間たち!そして、未来に伝えたい奇跡の光景を
水中ハイビジョンカメラがとらえました。

スタート地点は、ダーウィンが上陸した島として知られる、サン・クリストバル島…
この島も含め、赤道直下のガラパゴスの島々は
1500年代までは誰も知らない無人島でした。
何千もの動植物、海洋生物たちが、遠い時代から独自に進化を遂げた
“固有種の宝庫”だったのです。

エコツアーの先進地としても知られる、ガラパゴス諸島では
近年、環境の変化が懸念され、固有の魚たち、アシカや海イグアナサメなど、
生息数の減少が、叫ばれています。
陸上では急激に人口が増えた町で人間との共存を図る生き物たちの姿に出会い、
また人間に飼育されるゾウガメ達に触れ
私たち人間の責任と役割を、考えます。

危険にさらされている世界遺産とは?

武力紛争、自然災害など様々な理由により、その普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている世界遺産は、「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に登録されてます。

2008年7月現在、リストに登録されている世界遺産は30件。 ガラパゴス諸島は、観光客の増加により生態系が変化し、2007年に危機遺産リストに登録されています。