フェルメール・光の王国~芸術と科学が出会うとき~

フェルメール・光の王国~芸術と科学が出会うとき~

みどころ

夢の構想をカタチにするために考えたアプローチが、 “re-create”。フェルメールの世界観・生命観を最新のデジタル画像技術によって再現し、約350年前に描いたであろう色とコントラスト、細部の表現、光の意図を解釈しなおす。この前代未聞の試みに挑むため、美術界の各分野を代表する面々が集結した。

絵画印刷に精通する印刷職人は、実際に使われている岩絵具の成分を科学的に分析し、当時の色やコントラストの完全再現に挑戦。そしてキャンバス職人は17世紀の古文献を読み解き、 キャンバスの糸や織り機を選定。 フェルメールが使用したキャンバスを再創造する。

さらに、日本では手に入らない額材を海外から輸入し、作品を所蔵する美術館と同じ額装の制作に取り組む額装家など、さまざまな専門家が“re-create”に参加する。

また、福岡にはもう1つ大きな構想があった。 それは「フェルメールに音を与える」こと。彼が指名したのは、日本が世界に誇る音楽家・久石譲。 久石はフェルメールに音を与えることができるのか。 そして、それはどういう意味を持つのだろうか。

難題に取りかかるにあたり、久石はフェルメールの故郷オランダでその足跡をたどった。画家が見た景色、歩いた石畳。そこには、今なお変わらず芸術とともに暮らす人々がいた。はるか昔から受け継がれる職人気質を体感した久石は、作品を収蔵している美術館へも足を運ぶ。 作品だけでなく、創作手法まで詳しく展示されている芸術空間の実態を探る。 模索した結果を表現すべく、オランダを巡った久石はフェルメールをテーマにした音楽を演奏。

一方、福岡は時空を超えた色彩表現“re-create”の作品を披露した。番組ではほかにも各クリエイターのインタビューや福岡との対談を紹介し、それぞれの「究極のクリエイティブ」に迫る。

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